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「ちょ、やめてもらえないか」 「さー、どうしようかしら?」 案外レドクリフさんとミカちゃんはいいコンビになるかもしれないな。私は笑いそうになるのを必死で堪えながらこっそり思っていた。 「で、ここから出る方法についてなんだけど、……どうするの?」 ミカちゃんがロシュ君に尋ねる。 まず現在地が不明だから、地図があっても役に立たない、輝聖石のせいで魔導具も使えない……私達は所謂、迷子なのである。 「こうするんです」 ロシュ君は両の指先を軽く触れ合わせただけの礼をとり、暗闇へ向かって言葉を紡ぐ。 「『蒼い光、闇で迷える我等を導きたまえ。我等は救いを待つ者、純なる漆黒に呑まれる前に、心折れる前に、参られませ』……」 これ、前に聞いたことがある。もっと短かったけど。 どこでだっけと首を捻っていたら、ディノスが坑道の奥を指差した。 「あっちから何か音が聞こえる」 ……………………ル ………………ズル …………ズルッ、ズルッ この不気味な音も……あ、思い出した。
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