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「ぁあ…、よく玉木さん本人からも言われてるんだよね。
別に私は全然そんなつもりないんだけどね(笑)」
「でもそこまで心配されてるなんて、愛を感じるねぇ♪
さっちゃん愛されてるね~!!(笑)」
「アハハっ」
恋とか愛とかよくわかんない…。
でもこの時の私には、彼しかいなかった…。
しかし彼には、
少なからず友達がいたのだ---。
「や~、それにしても店長やってるとさ
いろんな人と話す機会ができて楽しいよ♪」
20代半ばで、まだまだ若手のウチの店長は
従業員に対しフレンドリーでそつなく話しかけてくる。
「店長ちょっと仕事終わったら聞いてくださいよ~っ!!
も~っ!!ホンっトにムカつく事があって!!!」
「分かった分かった!!
ノッチの恋愛相談は後でゆっくり聞くから♪」
「店長、絶対ですよ!?」
店長は親指を立てOKのサインをしながらノッチに笑顔を向け
満足げな顔したノッチはバタンとドアを閉め、事務所からでていった。
「後でノッチの話聞くの楽しみだなぁ♪」
私の話には全く興味もなさそうなのに…。
「ね、こうやってノッチみたいな健全な女子高生の恋愛相談も聞けるしね♪
こうやってさぁ、学生時代じゃ話す機会もなかった
おとなしくて真面目な福永さんとも話せるしね♪♪」
はは…。
何それ……
学生時代じゃこんなおとなしくて暗い女とは話したくもなかったってこと?
「だから店長やってると面白いよねぇ♪」
ふぅん…
私はちっとも面白くないわ。
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