後悔の先

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とにかく口の悪い将吾くんは、 本当は自分の真面目さを隠すかのようにも感じとれる。 なんだかそんな口の悪さはどこか真央を思い出させる。 やりたい事じゃなくても真面目にキッチリ仕事ができる将吾くん。 やりたい事なのに、おっちょこちょいで失敗が多い俺(笑) でも俺も頑張ってはいるよ? 時々空回りしてるけど(笑) 「フク、また新しい仕事始めたらしいじゃん? どうよ?調子は!」 「いやぁ~もうね、 みんないい人過ぎて 超絶好調!!」 同職のシゲルと俺は、ちょくちょく会ってはお互いの仕事の状況を話合っている。 「いいなぁ!しかも高円寺なんでしょ?」 「うん♪シゲルならチャリですぐ来れる距離だね(笑)」 高円寺に住むシゲルは、 こうやってよく仕事帰りに新宿の俺の家に遊びに来る。 「じゃあこれからはフクと高円寺でも遊べそうだな♪ で、仕事内容はどんな感じ?」 「それがさ、他に比べてクオリティも高いし、いろいろ学べそう♪ あとはとにかく働いてる人みんな超真面目でさぁ、 質問するといろいろ細かいとこまで教えてくれるから、 知識も増えるしとにかく勉強になるね! だから俺、この仕事を増やしていこうと思ってる♪」 「いいなぁ。 しかも高円寺なんて俺もやりてぇわっ!!」 「俺もちょっとそれ考えてたんだよね(笑) もし人足りなそうだったら話振ってみるよ♪」 「マジっ!? フク、ありがとう!!期待してるっ♪」 シゲルは満面の笑みを浮かべ 子供のように無邪気に喜んで抱きついてきた。 なんだかシゲルの笑顔はみてるとこっちも幸せな気分にしてくれる。 俺も嬉しくなって、なんとかしてあげたくなってきていた。
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