後悔の先

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「そっかぁ。 でも彼氏とはうまくいってんだべ?」 「……はい。 でも彼のお母さんは…」 詩織ちゃんには1歳年上の16歳の彼氏がいる。 その彼氏の実家に居候しているようだ。 まだ中3の女の子が、学校にもあまり行かず、 息子の部屋に入り浸っていたら そりゃ母親としては心穏やかではいられないだろう。 「あんま彼氏ん家ばっかじゃなくさぁ、 たまには実家にも帰ってあげたら?」 そんな彼女の両親は離婚していて、彼女はお父さんと2人暮らしだ。 「家に帰ったらご飯作らされるし…」 「まぁまぁ、最近帰ってないんだし、 たまにはお父さんにも作ってあげたら?(笑)」 「……。 私のお父さんじゃないんです…。」 「…!! …え……それは…?」 「再婚した義理の父親なんです…。」 「…え、 じゃあなんで引き取ったの…?」 「…私、 お義父さんの"愛人役"をやらされているんです…。」 「…っ!!!」 その言葉の意味は 義父からの"性的虐待"だった---。
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