後悔の先

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ちくしょう…っ! なんで気が付かなかったんだよ、俺…。 「何かあったらいつでも電話してね。 とりあえずは絶対彼氏の家に帰ること!」 この日、俺と詩織ちゃんは初めてアドレスを交換した。 この頃、季節は冬で2月の一番寒い時期だった。 「あと2ヶ月の辛抱だな。」 「早く卒業して働きたいっ!」 そう、あとたったの2ヶ月辛抱すれば、 彼女は中学を卒業し、仕事を始める事ができる。 彼女が希望するのは、もちろん住み込み可の仕事だ。 「いい仕事見つかるといいね。」 あと2ヶ月…。 あと2ヶ月耐えれば彼女は自由になれるのだ。 それから俺は、母親に電話して彼女の事を相談した。
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