後悔の先

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「フク、何時くらいに行く?」 「いつも通り12時過ぎくらいでいいんじゃん? ゲストはとってあるっけ?」 「あぁ、ラージくんにとってもらってるよ♪」 この日の夜、俺は同居人のケンジとクラブに行く約束をしていた。 家の近くにある行きつけのクラブで、 俺とケンジは毎週のようにチャリでそのクラブに行っていて、すっかり常連客となっていた。 ケンジは顔が外国人っぽいし、イケメンな上に身長も高いからどこにいても目立つ。 俺は対照的に不細工だしチビだし太ってるし声は高いわで ケンジと俺が2人でいるとかなり目立っていたから 横浜湘南近辺のクラブで、俺らはすっかり"クラブ常連の凸凹コンビ"と化していた(笑) 「んじゃいつも通り家で酒飲んでから行きますかぁ♪」 プルルルル~っ 「フク、電話鳴ってるぞ?」 「…あぁ。」 携帯を手にとると… …え? 詩織ちゃん!? 「…もしもし?」
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