後悔の先

19/25
前へ
/469ページ
次へ
「フクさん…。」 「どした?」 「フクさん今何してます?」 「……。 家にいるよ? 詩織ちゃんどうしたの?今まだ外?」 「彼と連絡つかなくて… 彼の家に帰れなくて…。」 「……。」 「お義父さんのところに帰った方がいいですかね…?」 「…いや、それはダメだよ…。」 じゃあどこに帰れば…? 「どうすればいいですかね…?」 俺は迷っていた。 俺が彼女を迎えに行くべきか---それとも…? 「フク、どうした? なんかあったのか?」 ケンジが心配そうに小声で話し掛けてきた。 「……。 詩織ちゃん、 折り返し掛けるから、とりあえずそのまま待ってて。 絶対お義父さんの元には帰らないようにね。 すぐ掛け直すから!」
/469ページ

最初のコメントを投稿しよう!

183人が本棚に入れています
本棚に追加