183人が本棚に入れています
本棚に追加
「フクさん…。」
「どした?」
「フクさん今何してます?」
「……。
家にいるよ?
詩織ちゃんどうしたの?今まだ外?」
「彼と連絡つかなくて…
彼の家に帰れなくて…。」
「……。」
「お義父さんのところに帰った方がいいですかね…?」
「…いや、それはダメだよ…。」
じゃあどこに帰れば…?
「どうすればいいですかね…?」
俺は迷っていた。
俺が彼女を迎えに行くべきか---それとも…?
「フク、どうした?
なんかあったのか?」
ケンジが心配そうに小声で話し掛けてきた。
「……。
詩織ちゃん、
折り返し掛けるから、とりあえずそのまま待ってて。
絶対お義父さんの元には帰らないようにね。
すぐ掛け直すから!」
最初のコメントを投稿しよう!