悲壮の連鎖

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「でもさ… それって見た目の話やん!? 俺の性格ちゃんと知らんでラブレターなんて…。」 「ハハっw イケメンならではのお悩みですか!?(笑)」 「だってそんな話した事もない子、俺もどうしたらいいかわからんもんっ!! 岡田くんに似てるだけで好きって言われても…。」 「まぁ子供ん時の恋愛なんてそんなモンっしょ!?w モテる奴なんてだいたい決まってんだよw カッコイイ奴と運動神経がイイ奴と面白くてクラスで人気者の奴の3通りな(笑) で、その子とは結局どうなったの?」 「どうにもならんよw 結局そのまま何もなく終わった(笑)」 「マジかよ!? 勿体ねぇ~っ!!」 小学生の恋愛なんて、ほとんどが勘違いなのかもしれない…。 見た目より中味なんて言っても、 小学生の時なんてほとんど休憩時間や放課後の遊びで頭いっぱいで、 みんな大して変化のない毎日を送っていたから……。 そんな日常を将吾くんは望んでいたのかもしれない…。 休み時間に友達と遊ぶ"普通"の日常を……。 「…え? 明日将吾くんも連れて行くんスか!?」 「うん(笑) 将吾くんもブルさんの仕事に興味あるらしくてさ♪ ブルさんにも伝えておいた♪」 岡田くん話を聞いた夜、俺は宗介に明日の予定を話していた。 ブルさんというのは、俺やシゲルと同種の仕事をフリーでしているプロの職人さんだ。 俺は将吾くんの将来も考えて、このままフリーターとして生きていくのは困難だろうし いずれ音楽を続けて行くにしても収入源は必要だから、いずれは今の仕事をプロとしてフリーで働いて行くことを勧めていた。 俺は相変わらずお節介が止まらない(笑) 明日はそんなプロのブルさんと飲む予定だったので、良い機会だと思い俺は将吾くんも一緒に連れて行くことにした。 「明日シゲルさんは行かないんですか?」 「…うん。俺がシゲルに紹介した事務所がブルさんと仲悪いから 多分シゲルはもうしばらくブルさんとは会えないかも…ってさ…。」 「え!?そうなんスか!?」 「去年ブルさんとシゲルと3人で飲んだけど もう2人はお互い仕事の状況を探り合い状態で、 俺としてもシゲルを連れてくのは厳しいからね…。 多分シゲルを連れて行ったら、酒を美味しく飲めないだろうからさw」
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