悲壮の連鎖

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「…え?真央と!?」 俺は宗介の思いもよらぬ言葉にただただビックリした…。 「はい! 2人とも似てますよね♪ 目を瞑りながらすごく楽しそうに話をするところが♪」 真央と将吾くんが似てるだなんて一度も思ったことがなかったから……。 でもよく考えたら、2人とも感情表現が豊かで俺なんかよりずっと自分の感情に素直な2人なのだと思ったーー。 普段自分が見ている視点と他人の見ている視点って以外と違うものだから、 他人に言われるとハッとすることもよくあるものだ。 だからいろんな人と出会うと視野が広がって面白い♪ だけど、この時の俺はそんな風に思えないほど人に会うのが億劫になっていた…。 慣れない人に会うことを考えるだけでも、また震えや動悸が激しくなりそうでーー それなのに翌々日には友人”晋平”の結婚パーティに招かれていたし さらに翌々週には高校時代の友人”優子ちゃん”にも結婚パーティーに招かれていて… 俺は結局どちらの結婚パーティも結局遅れて参加した…。 シラフで行くのがコワくて…会場に着く直前に最寄り駅のトイレで大量の酒を呑んでから向かっていたのだーー。 「なんだよフク、もう帰るのかよ!? 最近付き合い悪ぃなっww」 晋平の結婚パーティーでは長居せずにそそくさと帰ることにした…。 みんな二次会、三次会の話をしている最中、俺は周りに引き止められながらも席を掻き分けるように独りで帰って行った…。 独り山手線に揺られながら、俺は新宿の自宅に向かった。 すると代々木駅から数人の黒服のグループが乗り込んできて…… 「あれ!?福永くんじゃん!? いやぁ~っ!久しぶりっ!!」
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