悲壮の連鎖

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声をかけてきたのは黒服のグループの1人で、それは以前の仕事の取引先の男性だった…。 「ぁあ~っ!渡辺さんお久しぶりですっ! まさかこんなところで会うとはっ!!(笑)」 「だよね(笑)俺も電車来たら福永くんが見えたからビックリしたよ!!w 福永くんさ、噂で聞いたけど事務所辞めて今フリーでやってるんでしょ!?」 「はいっ!そうですよ♪ 」 「前に一緒にやろうって話してたじゃん!? 俺もようやく独立して、個人契約もできるようになるからさ♪ 福永くん良かったらまた一緒にやろうよ♪ 連絡先変わってない!?」 「ホントですか!?ぜひぜひっ! 連絡先は変わってないのでいつでも連絡くださいっ!!」 渡辺さんは、今では女性のファッションサイトの撮影を担当しているけど、元々はメンズファッションの仕事をしていて ストリートファッションに詳しいし、スケボーなんかもやっていたし 音楽なんかも幅広く知っていてHIP HOPやストリートカルチャーにも詳しいから、俺は仕事以上に渡辺さん自身に興味があった。 まさかそんな渡辺さんと偶然出くわすだなんて、俺は一気にテンションが上がっていた(笑) 「良かった♪ 一応以前の番号は分かってるけどさ、事務所辞めたってきいて、福永くんとどうやって連絡とろうかと思ってたからさ(笑) …それにしてもw 相変わらず福永くんオシャレだねぇ!!(笑)」 「アハハw ありがとうございます♪」 「その蝶ネクタイといい、アクセサリーといい…相変わらず派手だねぇww 俺には絶対着こなせないわ(笑)」 「アハハww 今日の格好は友人の結婚パーティーだったので尚更ですよ(笑) いつもはここまで派手じゃないですよ(笑) 」 「…あ、そうだったんだ?w そっかぁ…結婚パーティーかぁ… 俺らはその逆だったからさ…(笑)」 「…あ、だからみんな黒のスーツなんですね…?」 「うんw 今みんなでお通夜行ってきたとこ(笑)」 「…ホント真逆っスね…(笑)」 「あのさ… 以前一緒に仕事していた中島ってカメラマン覚えてる?」 「はい、もちろん♪」 「実は今日さ、彼のお通夜だったんだよ…。」 「……え、マジっスか……!? え、あんな若いのになんでまた亡くなっちゃったんですか!?」 「……。それはちょっとね…。 あはは…。」 「……え。 ……………。」 ……言えないってことは… まさか自殺……?
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