悲壮の連鎖

30/35
前へ
/469ページ
次へ
結婚パーティーの翌日、俺はいつも通り高円寺の職場に出勤すると… 「翠ちゃんからメールが返ってこない…。なんでやろ…。」 将吾くんの言葉に俺は心臓がバクバクしていた…。 なぜなら、俺がタマコちゃんを通して翠ちゃんを将吾くんの誕生会に呼んでしまっていたから……。 「タマコちゃん、翠ちゃんから何か連絡来なかった!?(笑)」 更に翌日、俺は仕事が終わった後将吾くんの誕生会を練るため、タマコちゃんと2人で飲みに行っていた…。 「フクちゃん、そうなのよ!w 翠から『将吾からメール来ちゃったんだけどどうしよう!?』ってメール来てさw とりあえずシカトして返さないでもらってるよ(笑)」 「やっぱりw どうしようかな…。あと5日だけど、このままシカトしてたら将吾くんも更に落ち込みそうだしな…w」 「翠と相談してみるよw せっかくここまで来たんだから、私も将吾にはサプライズしたいしさ♪」 「タマコちゃんありがとね♪ まぁ翠ちゃんにはまた将吾くんからメール来てもこのまま無言を通すか当たり障りないメールでも返してもらうくらいにしてもらおうかw」 「そうだね♪ このまま誕生会まで無言を貫いてもいいかも(笑)」 「その辺は翠ちゃんとタマコちゃんに任せるよ♪ でさ、翠ちゃんは好きな男とは今どうなってるの?」 「翠は完全にその男に遊ばれてるだけなのに追っ掛けちゃってるんだよね…。 だからその男に呼ばれてわざわざ東京からたまに地元まで帰ってるけど、完全に”都合のいい女”になってるよ…。 どうしようもない男なのに、翠はチャラい男好きだからさ…(笑)」 「そんな男より、将吾くんの方がいいと思うんだけどねぇ(笑)」 「でしょ!? 私もそう思うよっ!将吾いいよね!?」 「うん♪ 一途で真面目だしね(笑)」 「だよね!? 将吾ってイケメンだし、一途で優しいしさっ!! なのに翠は2回も将吾をフるなんてっ!!! 勿体無いよっ!! 私が将吾と付き合いたいくらいだよっ!!!」
/469ページ

最初のコメントを投稿しよう!

183人が本棚に入れています
本棚に追加