悲壮の連鎖

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俺は複雑な気持ちだった……。 本来なら彼氏と別れてから告白するのが普通だし『それは逆だろ!?』って話だけど タマコちゃんの場合状況が状況だけにそうも行かないのも分かる…。 別れを切り出して、DV彼氏がもしストーカーになってしまったら取り返しがつかなくなる…。 そして複雑な気持ちのもう一つの理由は、京都の男性よりタマコちゃんと将吾くんが上手く行けばいいのに…と思ったからだ…。 だからと言って、互いに人としては好意を寄せ合っているにしても、今2人とも別の人に恋をしているから、俺にはお節介する余地もない…。 俺はただただ2人の恋を応援するしかなかったのだ……。 特に将吾くんには数日後の誕生日に向けて、既に俺がお節介をしてしまっていたから……(笑) 「タマコちゃん達悪いけどお願いなんだけどさ、俺らもうちょっと時間かかるからさ 予約してたケーキ受け取ってもらってさ先にお店行っててもらえない!?」 2011年5月22日ーー いよいよ将吾くんの誕生日当日がやってきた…。 そんな誕生日当日も繁忙期真っ只中で、女性陣は先に上がってもらい誕生会の準備を先にしてもらい、 俺ら男性陣は後から予約したお店に向かった。 「今日は結局何人くらい来るん?」 将吾くんにそう聞かれても、今はまだ言えない秘密のゲストがいるから…w 「それはヒミツ(笑)」 俺ら男性陣がお店に着くと、そこには既にタマコちゃん率いる女性陣と翠ちゃんも来てくれていて…… 「………っ!!!」
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