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空を見ているのにも飽き、テレビを点けた。
時間もあってか目を引くテレビ番組はない。
幾つかチャンネルを切り替えたあとテレビの電源を落とした。
そしてまた空を眺める。
しばらくしてまたテレビを点ける。
別段、テンションが低い訳ではない。
ただ暇なのだ。そして暇が苦痛。もともと僕は暇を苦なんて思わず、むしろ楽しむものとしていた。
しかしそれは暇と呼ぶべきもので無かったからかもしれない。
僕は今本当の暇というものを思い知らされた気分だった。
ああ、本当に、やることがない。
テレビの音量を下げ今度はバタンとベッドに倒れた。
それから、ゴロゴロ回って「ニャー」
後に残るのは自己嫌悪。
……ホント、自己嫌悪。
「あーあ、なにやってんだろうなオレ」
手術後、一週間たってからの病室はずいぶんひっそりとしていた。
自ずと孤独を感じてしまう。
病室が騒がしかったのは初めだけだった。
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