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朝。それは1日の始まり。
小鳥の囀ずりを聞きながら、目覚める。
そんな朝が来ないかなと毎日祈ってる。
「慎ちゅわーん!おっはよう」
「ゴハッ!!」
だが、未だにその祈りは叶わない。
「毎朝勘弁してくれよ。姉貴。これじゃぁ俺がもたん!」
俺の名は神鷹 慎(カミタカ シン)。この春高校生になり、新たな友達も出来た。自慢じゃないが、新入生代表で入学式の時挨拶をした。
自慢じゃないかって?ほっとけ。
そして、俺の腹に突撃もとい飛んできたのは、同じ高校であり、2個上の姉貴で生徒会長をしている。名は神鷹 恋(カミタカ レン)。
「慎ー、早く起きないとお弁当作れないよ?」
「何で俺?早く起きたんだから作れば良いじゃん!」
別に姉貴が料理は下手な訳では無い。寧ろかなり美味い。芸が細かいと言うか、何か凄い。うん。
「別に良いじゃん♪慎の愛情がたっぷり詰まったお弁当が食べたいの!」
「駄々こねるな!子どもかっ!このブラコン末期姉貴!」
「ふん!ブラコンでなにが悪い?」
「胸張って威張るな!もう、作ればいいんだろ?作れば!」
時刻AM5時30分
「眠っ・・・・弁当作るついでに朝ご飯もだな。はぁ・・・澪姉さん起きてれば楽なんだけどなぁ。」
1時間後、家族全員分の朝食とお弁当が出来上がった。
「おーい!恋姉さーん!ご飯出来たぞー早く降りてこーい!」
「はいはぁい。今行くー。」
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