今も、これからも①

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「行ってきます」 最近少し親に反抗するようになった私は、聞こえないくらい小さな声で家を出た。 扉を開けて、道の右側を歩く。 たった一人で。 「凜、一緒に行こっか」 幼なじみである片想いの相手に会う事は、もう滅多にない。 もう高校生だし、朝早く行くのは当たり前か。 なぜだろう、叶わない恋だって分かってるのに。 顔を思い出す度に胸が痛くなる。 登校の度に「あと2歳年上だったら」とか思う自分がいる。 そんな自分は、やっぱり変わってるのだろうか。 .
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