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「検視の結果が出ました。都知事と警備員らは共に心臓一発、副知事は肺、SPらは首にそれぞれ一発。共に動脈を撃ち抜いててほぼ即死でした。また、弾の型は警官用の銃の弾の型と一致しました」 その情報を聞き、二人は動揺する。何せ使われた拳銃は自分達が使う拳銃と同じ型だった。少々戸惑いを感じた。 「まさか、犯人は同胞だと言うんですか?」 「そんな訳無いでしょ。簡単に同胞を犯人と決め付けないで。でもSPまで殺されているとなると、現実のSPはそういう危機管理まで見極めてなかったって言ったら言い過ぎかもしれないけど、映画のやつはまた違いすぎるから別。現実、こういう事件、日本には全く持って無かったからね」 マルとリリーの橋田壽賀子ドラマ級の長い台詞のような言い合いか響き渡っていた。そんな中、
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