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「すいません、誰かが来て入ろうとしているんですよ。何とか追っ払う・・・じゃなくて、何とか何処か行かせてください」 同じく今回の事件を調べていた刑事の一人が二人に話しかけて来た。何だか外が大変な事になっているらしい。ここはリリーが代表して、その迷惑な見物人に注意することにした。 外に行くと、警官が必死に立入禁止の区域から入ろうとする女性を止めている一方で後ろで女性を引っ張って離そうとしている男。 何だか妙な光景が広がっていた。 意をとして女性を叱ろうとするリリー。 「何してるのあなた、ここは立入禁止区域なのよ!それに起きているのは殺人なのよ、女の子が興味本位で入ろうとしちゃダメ!早く帰って!」 しかし、リリーが叱っても女性は引き下がろうとはしない。これにはリリーも困惑気味になる。するとそこに、一台のパトカーが都庁に到着し、パトカーから一人の警部が降りて来た。
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