プロローグ

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   始まりは砂漠だった。設立から既に23年が経ったが今でも主戦場は中東だ。 長くテロとの戦いを続けている 砂漠そのド真ん中 砂煙の中をHMMWVの群れが駆け抜ける 銃弾の中を振り切るように回り込みターンしたところで反対側の扉から兵員が飛び降りた 「Go-Go-Go-!装甲型ハンヴィーだからって気を抜くなよ」  M-1114、HMMWVの装甲強化型でより上位の型よりも機動性が高いので『現場』の兵からは信頼されている車輌だ 反撃のためMー16を撃ち返すが敵はガントラックからより強力な14㎜重機関銃を撃ってきた。モチロン、M-1114の車上にあるリモコン式12、7㎜を使って反撃する 「あちらさんの方がここでは上手(ウワテ)らしい!クソ、防弾ガラス抜けやがった!!」 防弾仕様とは言えガラスだ 鋼鉄板とは違う しかし、いくら鋼鉄板でも重機関銃の攻撃を激しく受けてはマズいことになる 「このままじゃ、ハンヴィーの装甲自体が保たない。支援攻撃はまだか!」 ちょうどその頃、上空1500mにはAK-130スペクターの姿があった 「コード確認、正確な座標を入力 友軍が380mの近距離にいるぞ。精密射撃だ!40ミリグレネード制射!!」 見方のピンチを激しい攻撃でやり過ごした 骨伝導無線機で司令部に状況を伝える 「さすがはスペクターだぜ!いや~ヤバかった それよりもコンボイ(車輌部隊)はどこかだ!ハンヴィーが使い物にならなくなったんだよ」  
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