🍀ｸﾛｰﾊﾞｰ🍀第２卷

序章 再会☀

尚斗「さて、やるか…」

洋「何を？」

尚斗「勝負だよ」

洋「何の？」

尚斗「ここまで来てサッカーはないやろ？バスケだよ。1on1やろうぜ」

洋「なんで勝負なんだ？」

尚斗「まどろっこしいなぁ…仕方ない…初代ｺｰﾁから３代目ｺｰﾁへ下剋上だ。」

洋「はぁ？下剋上…受けないわけにはいかないみたいだな…で…何が欲しい？」

尚斗「そうだな…チーム空晴の全権利だ。」

洋「俺も瞬太から任されたﾌﾟﾗｲﾄﾞがあるからな…で、俺が勝ったら何をくれるんだ？」

尚斗「命以外ならなんでもやるよ。」

洋「本気でいくぜ」

尚斗「当たり前だ」

子供達も静かにコートの中の行く末を見つめている。

協「瞬太ｺｰﾁ…下剋上って？」

瞬太「僕達は昔から欲しい物があると下剋上って勝負をしてきたんだ。必ず勝たないと何も守れない…やりたい事も大事にしている事もね…」

協「尚さんは何を？」

瞬太「君たちの全権利だよ」

協「洋ｺｰﾁからｺｰﾁを奪い取るって事？」

瞬太「そうだよ」

協「もし…尚さんが負けたら？」

瞬太「命以外ならなんでも…だって…」

協「…………」

瞬太「意地悪な質問していいかな？」

瞬太「どっちを応援する？」

協「……………」

高志「僕は協さんには失礼して洋ｺｰﾁを応援するっす。」

欣弥「俺は尚さんだな…」

雷希「俺も…」

輝明「僕は…洋ｺｰﾁで…」

欣弥「テル？」

輝明「もちろん尚さんには感謝してるけど…洋ｺｰﾁのお陰でﾌﾟﾚｰﾔｰから指導者へ転向するって道が開けたんだ。中学を卒業したら働きながら洋ｺｰﾁの下でｺｰﾁﾝｸﾞを教えてもらうんだ。」

欣弥「テル…すげぇよ…」

輝明「照れるよ」

瞬太「２対２だな…協はどうする？」