🍀ｸﾛｰﾊﾞｰ🍀第２卷

序章 再会☀

協「僕は…洋ｺｰﾁを応援する。尚さんならそうしろって言うと思う。」

「協ならそう言うと思ったよ…じゃ、僕は…尚さんを応援するよ」

協の後ろから声がした。

協「丈太郎…」

丈太郎「間に合った…欣弥も雷希も輝明も久しぶり…源汰は…来てないか…」

丈太郎が協の隣に座るとすぐに…

コートの中で勝負が始まる。

尚斗と洋の攻防が始まる…

応援も初めは声を出してしていた子供達も、緊迫した空気の中…声も出せなくなっていた…

瞬太「ちゃんと見とけよ協…一瞬も見逃すな…尚斗はお前に何かを渡すつもりみたいだな…」

欣弥「尚さん…左手を使ってない…」

雷希「確か…尚さんって左利きだよね？」

丈太郎「すごい…」

高志「ﾌｧｰﾙギリギリだ…」

尚斗も洋も１pointづつ取った…

尚斗「やるな…」

洋「尚斗もな…」

尚斗「ラスト勝負だ…」

洋「OK」

洋がドリブルで攻め続ける…
尚斗も必死で守り続ける……が…一瞬早く洋がシュートを放つ

シュートはﾘﾝｸﾞをぐるりと回り外れた。

ﾘﾊﾞｳﾝﾄﾞを尚斗が抑えた。

その瞬間…
ﾜﾝﾄﾞﾘﾌﾞﾙで洋をすり抜け無理やり左手からのバックダンクを決めた。

尚斗も洋もコートに大の字に倒れる。

小学生の子供達から尚斗のﾌｧｰﾙの声が上がる。

洋「腕落ちてないな…」

尚斗「悪いな…中学生は俺がもらいうける。」

洋「わかった」

尚斗はゆっくり立ち上がり…

尚斗「俺の勝ちだ。チーム空晴の…中学生は俺がもらい受ける。協、欣弥、雷希、丈太郎、高志、お前達の力が借りたい。」

洋「輝明が抜けているぞ」

尚斗「輝明…すまんが、輝明は洋のｱｼｽﾄを頼みたい」

輝明「はい！わかりました。」

洋「いいのか？輝明…中学最後の試合になるんだぞ」

輝明「僕は…今はﾌﾟﾚｰﾔｰではありません…僕にｺｰﾁﾝｸﾞの全てを教えて下さい。」

洋「ありがとう…よろしく頼む…輝明」

輝明「はい！よろしくお願いします。」