本編

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月矢は、ハルノをずっと眺めていた。 ハルノが寝返りをうつときも、ハルノが寝息を可愛くたてているときも、月矢はハルノから目を離すことはなかった。 「……」 月矢はハルノを見た瞬間から、好きになっていた。 どんな運命であろうと、ハルノ以外はいない。 そう、胸に秘めハルノを抱き締める。 「ん…。月矢…、苦し…」 「ハルノ…俺、のど乾いた」 月矢は、ハルノの耳に小さく呟いた。 ハルノはそれを聞いて、耳やら顔やらを赤く染めていった。 「えっと…つ、月矢…それって……、やっぱり」 「ハルノが嫌ならしない」 「……月矢…えっと…」 「…ふ。」 月矢はハルノの困った顔を見て、優しく笑った。 それを解ってか、ハルノはぷぅっと頬を膨らませた。 「ハルノ怒ってるのか?」 つんつんと、ハルノの頬を突っつく月矢。 「ちょっ…月矢」 「もう寝ようか、俺眠くなってきたし」 「…勝手だなぁ…」 それから、二人は顔を見合って眠りについた。 END
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