👑宮川 茜👑

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言ってみるとすごく気持ちが楽になった。 健もじっと聞いてくれて 「俺もだよ…俺にとっても楓にとっても茜は親友だろ?なら…たとえあいつの余命が半年でも見守ってやるべきだ。おまえが言った通りそばにいるべきだ。」 健はそうして笑った。 健には何でもお見通しのようだ。 今回も部活をさぼってまで『ついていく』と言ってくれたのだから。 だからもうひとつ気になることを言ってみる。 「葵……茜から聞かされて無いんだよね…」 茜は誰にも言わないでと親に言ったらしい。 それは私達だけでなく葵もだった…… 「葵は……きっと後になって知ると…絶対悲しむ。 だってあいつは…」 「大丈夫だよ」 私の言葉をさえぎった健の声はすごく心強くて落ち着いたんだ… でも…そんなこと言っえっこないから少し頬を赤くしながらなんで?と聞いた。 すると健は… 「葵はとっくに気づいてるよ…当たり前だよ…あいつほど茜のそばにいる人なんか他にいないんだから。 絶対あいつは気づいてるよ」 何それ? 根拠なんてないじゃん… でも健が珍しく真面目に言ってたから… 私らしくないけど 「そうだね…」 って笑顔で答えたんだ。
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