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「二人とも変わってるよね…。」
私は冷めた視線を格と沙耶に送りながら鉄棒にぶら下がる。その時、後ろから声がした。
「お前達!何やってるんだ!」
振り返るとそこにいたのは西田 昌吉(にしだ しょうきち)五十歳。私達の担任だ。
「いやっ…ただ遊んでるだけですよ…」
格がそう言うと担任は手招きをして私達を呼んだ。そして近くに行くと、いきなり脇に抱えていた歴史の教科書で頭を叩いた。
「いってぇ~」
「いきなり何するんですか!」
「別に悪いことなんてしてませんよ?」
私達がそう言うと、担任は眉間にしわを寄せてこう言った。
「今な、近所の子供達から学校に恐い高校生が公園で暴れてるから遊べないって苦情が来たんだ。お前達のことだろう?いい加減にしなさい!」
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