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「来週オープンみたいだな」
大分クシャクシャになったチラシを、彼女から奪い取る。
「百人目ってどの位のタイミングで当たるんですかね?」
あ、この子狙ってるわ。
「どうだろうね、客がどの位集まるかだなぁ」
「う~ん、女の子の間じゃかなりの人気ですから…」
一組、2~3人で来て、30分位で回転して…
いや待て、30分は短すぎるか?
う~ん…
「私、帰って計算してきます!」
はっはっは。
すげーな。
「まぁ行きたい日が決まったら連絡してよ、俺の番号登録してるよね?」
店員とメーカーさんは大体電話番号、メールアドレスを交換している。
…勿論メーカーさん側は業務用携帯だけれども。
「もっちろんです!日にち決めて、連絡しますね!」
「はいよ」
「それじゃあ今日は失礼しますね~」
「う~い」
いやしかし…
勢いでこうなったが…
これってデート…?
ふと顔が熱くなるのを感じる。
俺、赤面してるなぁ…
もういい大人なのに、
火照る心を抑えられないまま、その日の仕事を終えた。
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