1人が本棚に入れています
本棚に追加
拒否権ないんかよ!!
てゆーか、そろそろ限界………。
あたし軽い男性恐怖症やのに。
一言二言喋るくらいやったらまだ大丈夫やけど、もう無理。
ましてや触られるとか死ぬし。
あたしが話で解決しようとしてたんがあかんかったんやな。
話なんかどーせ聞いてもらわれへんのに。
体が震えてこおへんうちに早く逃げなやばいな。
「無理です。他を当たってください。」
「拒否権ないって言ったやろ?大人しくついて来とったら良かったのに。」
金髪が怪しい笑みを浮かべながらこっちに近づいてきた。
よしっ!今や!!
夏美は隙を見て風のように走った。
──────────────
金髪の男が誰かに電話した。
「もしもし?今からそっちの路地にかわいいお前好みのショートカットの女が行くと思うから捕まえとってな。
分かってると思うけど、俺の獲物やから。」
『わかった。任せとけ。後、一人締めすんなよ。』
──────────────
しばらく走って後ろを振り返った。
誰も追ってきてないのを確認して周りの状況を確認した。
どうやらここはどっかの路地裏らしい。
.
最初のコメントを投稿しよう!