あたしが迷子!?

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拒否権ないんかよ!! てゆーか、そろそろ限界………。 あたし軽い男性恐怖症やのに。 一言二言喋るくらいやったらまだ大丈夫やけど、もう無理。 ましてや触られるとか死ぬし。 あたしが話で解決しようとしてたんがあかんかったんやな。 話なんかどーせ聞いてもらわれへんのに。 体が震えてこおへんうちに早く逃げなやばいな。 「無理です。他を当たってください。」 「拒否権ないって言ったやろ?大人しくついて来とったら良かったのに。」 金髪が怪しい笑みを浮かべながらこっちに近づいてきた。 よしっ!今や!! 夏美は隙を見て風のように走った。 ────────────── 金髪の男が誰かに電話した。 「もしもし?今からそっちの路地にかわいいお前好みのショートカットの女が行くと思うから捕まえとってな。 分かってると思うけど、俺の獲物やから。」 『わかった。任せとけ。後、一人締めすんなよ。』 ────────────── しばらく走って後ろを振り返った。 誰も追ってきてないのを確認して周りの状況を確認した。 どうやらここはどっかの路地裏らしい。 .
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