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ピリリリリ、ピリリリリ、
真由の携帯にメールがきた。
「誰からやろ?」
みんなが真由の携帯に注目した。
「夏美からや!!」
真由が目を見開いて言った。
「なんて書いとる?」
杏が聞いた。
「『いきなりおらんくなってゴメン。
ちょっと気分悪かってん。
でも心配せんとって。今は家でゆっくり休んでるから。しんどいから寝るな。心配かけてゴメン。
またメールするね。じゃあバイバイ。』
やってさ。とりあえず無事でよかったなぁ。安心したわ。」
夏美のメールを見て真由を始めに4人全員がホッと安堵のため息をついた。
そしてしばらくの沈黙の後、
「ホンマ無事でよかっなぁ。てゆーかもっと早うに連絡でけんかなぁ。ごっつい探したでなぁ。」
杏がみんなに言った。
「ホンマやねぇ。あいつ今までどこほっつき歩いとってん。明日会ったらちょっとしめなアカンなぁ。
ニヤッ」
ニヤッてしたよね、
今。
何か今寒気してんけど。
出ました!!黒い笑みの凜音。それプラス早口やったし。
これは相当心配してたみたいやね。
だっておでこにシワ寄ってるし…
あれが出たらやばいよ、もう手ぇつけられへんもん。
明日夏美学校来たらヤバイな。ああ可愛そうに。
今だけ同情したるわ。
あっ、明日学校無かった。
明日土曜日やったわ。
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