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彰‡side
フッ、やっぱり雑魚ばっかりやったな。
「クソッ、覚えとけよ。」
そう言い残し、男達は去って行った。
「さすが彰。10人ぐらいおったのに一瞬やなぁ。」
「チッ、お前おったんやったら助けろよ!」
「彰があんな雑魚の集団にやられる訳無いって解ってたし、お前のケンカ見てておもろいもん。」
何がおもろいもんやねん!!
あいついっぺんシバいたろか。
で、俺のケンカを見てておもろいとかほざいてたやつは吉村錦(ヨシムラニシキ)。
こいつは俺の幼なじみ。いっつも俺について来る。
ホンマうっとおしいったらありゃしない…。
「で、今回は何の用?」
俺は面倒臭さそうに錦に聞いた。
「えぇっ?用事無いと来たらアカン?」
語尾にハートがつきそうな勢いで錦は言った。
うぇっ、きもっ。
吐きそうや……。
「…。黙れシバくぞボケ!!」
「そないにキレんでもええやんか…。」
あー、そろそろ本気でキレそう。
「うっとーしいぞ、お前。
何の用事も無いんやったら帰るぞ、俺。」
「帰らんといてぇや。"あっくん"。」
ブチッ
「お前今何つった?
……昔のあだ名で呼ぶんやめぇゆうたやろ!!
それからそのしゃべりかた流行ってんの?やめた方がいいでキモいから。
次その呼び方したり、そのしゃべりかたしたら本気でシバくぞボケ。
ゴンッ」
最後はドスの効いた声で言った。
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