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「そないにキレんでもええやんか…。」
俺は少ししょげたように言った。
そろそろキレるやろな。
「うっとーしいぞ、お前。
何の用も事無いんやったら帰るぞ、俺。」
あー、キレへんかったか。
もう一押しやな。
よし、必殺技使お~!!
「帰らんといてぇや、"あっくん"。」
これでどーや!!
ブチッ
「お前今何った?
……昔のあだ名で呼ぶんやめぇゆうたやろ!!
それからそのしゃべりかた流行ってんの?やめた方がいいでキモいから。
次その呼び方したり、そのしゃべりかたしたら本気でシバくぞボケ。
ゴンッ」
「いだっ!
もうシバいてもうてるやん。てゆーか今の本気やろ、バリ痛かってんけど…。」
今のは本気で痛かった。
しかも最後らへんドス効いてるし。
げんこつは無いやろ、げんこつは。
脳天穴空くか思たわ。
「で、用事は、新しい女見っけたで。
飽きんの早いもんなー。ええよな、モテるヤツは。取っ替え引っ替え出来るもんな。
結構彰好みの顔してんで。探すん苦労してんで。感謝してや。」
「おう、早いなぁ。2日前に頼んだとこやのに。
気が向いたらその女紹介してな。
お礼にジュース奢ったるわ。」
お礼にジュースって俺は子供かっ!!
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