始まり…

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20xx年 『今年もこの季節が来たのね』 函館の町を吹き抜ける風にも暖かさが増しているころ、椿は晴れ渡っている空を見ながら呟いた。 ーーーー ーーーーー ーーーーーー 「椿、来週お墓参りに行こうと思うんだけどいつ予定あうの?」 休日に久々に実家に帰ると、母からそう言われ 『麗おばあさまの墓参りか・・・日曜日なら大丈夫。朝来るから、それで大丈夫?』 「日曜日ね!わかった」 母はそう言うと、キッチンに消えていった。
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