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2人でのんびりと往来を歩いていると
『新撰組一番隊隊長、沖田総司殿とお見受けする』
急に声をかけられ沖田先生を見ると柄に手をかけ臨戦体制だ
『清太くん君の腕前知らないから不安です。ちょっと離れてなさい。先の宿屋で落ち合いましょう』
『先生!!今さら無理だよ
俺もう抜いちまったし』
志村先生に貰ったありがたい木刀を構えた
『いや、それ……まぁいいや。死んでも恨みっこ無しですよ……あっ、すみません。いかにも。沖田だが』
『……拙者……名を……(ズシャッ)ぇ』
『あなたの名前はいいですイチイチ死人の名前覚えてたら私のメモリー人の名前でいっぱいになっちゃうんで』
『う…がぁっ』
『先生イィィィ!!!!!いきなり斬っちゃダメですよ!!この人味方だったかもしれないでしょう!?』
『大丈夫、大丈夫。コイツ柄に手ぇかけてたし。正当防衛です』
この人……怒った時だけじゃなく刀触っても人間変わるんだな……
気をつけよ……
『しかし……一太刀でバッサリとは…流石ですねぇ』
本当に見事だ
『あれ。もっとびびってるかと思ったらそうでもないですねぇ』
『そりゃぁ。僕だって新撰組の隊士になろうって僕ですから……』
カクカクカクカクカクカクカクカク
『真剣での切り合いを見たことないならガタガタ震えても仕方ないんです。
大丈夫。膝笑ってるくらい普通ですよ。木刀杖にして逃げなかっただけいいってもんです』
カタカタカタカタカタカタカタカタ
『先生!!何言ってるんすか膝なんて笑ってませんよ!!むしろ僕の膝怒ってますから!!』
カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ
『膝が怒ってるってなんですか…まぁ、お茶でも飲んで一服つけましょう』
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