序章

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『三笠君今どこ?』 ようやく三笠に無線が入る。声の主は職長の神崎だ。 三笠は少しうなだれた後 肩から下げていた無線機を手に取り返事をした。その声は疲労のせいか覇気がない。 『末端でずっと待機してます』 三笠が返事をして7,8秒程度の間があった後、また神崎から無線が入った。 『次そこの蓋開けるから待ってろ』 「ずっと待ってるって…」 間髪入れずに三笠がボソッと独り言を吐いた。
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