第一章 東日本大震災

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ようやく揺れが収まった所で錦城さんがリビングから自分がいる和室に戻ってきた。 「三笠君大丈夫だね」 錦城が苦笑いで声を掛けてくれた。自分も同じ苦笑いで頷いて返す。 錦城さんは窓越しに外の様子を見て、頭をポリポリとかいた後 「管理人さんの部屋に行ってくるから、三笠君は住民さんに声掛けて回って。で困ってる人がいたら助けてあげて」 と指示を出した。 僕が了解すると、錦城さんはすぐに部屋を出て管理人さんの住む5階に向かっていった。
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