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チュンチュン
…雀の鳴き声が聞こえる。
優しく、暖かな日差しが麗の顔を照らし、朝がきた事を知らせてくれる。
『んっ……眩しい』
そう言って、目を覚ました麗。
眼を擦りながら、ゆっくりと体を起こす。
『………朝か』
寝過ぎた……。
と、ポツリと呟いて、布団を畳み、押し入れに入れる。
そして井戸に向かい、水を汲み上げ、顔を洗う。
いつもなら、この後朝餉を作るのだが、今日はそんな気分では無いのだろう。
食べに行く事にした。
外はガヤガヤとして賑やかで、活気に溢れている。
『何処に行こうかな……あっ!お愛ちゃんの所に行こう』
そう言って、お愛の居る定食屋に向かって行った。
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