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そう言うと、襲い掛かってきた男達を次々と殺していく。
数では劣勢な幻龍だが、実力では男達を上回っている。
『あっ……』
男は、小さな悲鳴をあげ、じっ…と、立っている。
(こんな大勢相手にしてるのに……30人以上も居るっていうのに……何であんなに余裕そうなんだ?)
男がそんな事を思っている間に、幻龍の敵は自分一人になっていた。
『あ……っ……えっ』
もう駄目だ。と、男が死を覚悟した時……。
『貴方は襲いかかって来なかった。……だから見逃してやる』
そう言って幻龍は、刀を鞘にしまい、クルリ……と、男に背を向け歩いて行った。
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