目線の先

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当たり前のごとく、誰ともすれ違わない。 1年生の階は4階にある。 1段づつ駆け上がり、あたしの足は限界に近い。 何で4階なんだよー! 再び、教室の前で息を調え、あたしはドアに手を伸ばす。 「遅刻」 ドキッ えっ!? まだ教室のドアを開けていないのに“遅刻”の言葉を聞き、あたしは後ろを振り向いた。 「先生!」  
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