1人が本棚に入れています
本棚に追加
ちぇっ、なんだよ大人ぶって
「夕月君、ブツブツ気持ち悪いですよ」
普通にひどい!
けど確かにもう学校だ。
緩やかな坂が始まっているから、校門までもう少しだろう
坂を少しいくと今は青々とした並木道が続いていた。
この坂は春になれば桜並木になって生徒を迎える
卒業生はうまくいけば満開の桜並木を思い出に卒業していく
不幸にも蕾や葉桜を眺めながらの卒業生もいるだろうけれど、それもまたひとつの思い出として刻まれていくんだろうか。
まさか桜を恨みながら卒業していく人間もいないだろうけど
自分も2年生も半ばのせいか、この坂を通ると少し感傷的になってしまったりすることもある。
今日は騒ぎながら登校(&出勤1名)したせいかその反動かな?
などと考えていると
ぴ しっ
なんだろう?
今・・・なんかノイズみたいな
もう見えないけど、あれは
「林部君?」
「は、はい!」
「どうしました先生?」
先生はいつも校門をすぎればおれのことを名前では呼ばない、曰くケジメなんだとか
最初のコメントを投稿しよう!