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「どうしましたじゃありません」
「そんなに心配してくださいオーラを出しながら悩む人を初めてみました」
「はは、いや少し考え事してただけですよ」
「ほら、おれももう2年ですからね、この桜並木は咲いてくれるかなーなんて心配を少し」
「なにか深刻そうな顔をしていたようですが・・・」
「むっ、先生おれにとっては深刻ですよ!」
「その時期が来れば進路がどうあれ決まっていますからね・・・」
「・・・まぁいいでしょう」
「確かに林部君の進路はお先真っ暗ですからね」
「あっ、じゃあ先生おれこっちなんで失礼しますね」
この学校は(他の学校はどうなっているか知らないが)生徒と教師の登校口、ん?教師は登校口ではないか、登校口と教師が出勤する何か口が別れているためここで少しだけお別れだ
「全く、ホームルームにはちゃんと座っていなさいよ」
「はいは〓い」
先生は担任だからホームルームでまた会える。
時間は・・・まだ7時半か
先生はいいだろうけどおれはこの時間に学校来てどうしろって言うんだよ
なんてブツブツいいながら教室に向かうが、やはりあの坂でのアレが忘れられない
さっきは心配を掛けたくなかったのでごまかしてしまったが(逆に心配を掛けたかもしれないが)
アレは、確かにあった
目の前の空間に走ったかのような
アレはまるで
・・・そう、まるでこの世界に走った『亀裂』のような
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