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……そうだった。
浮かれ過ぎていて、考えていなかった。
病院に居た理由も、更にはタクシーに乗った筈の自分が、あんな所に居た理由も。
不自然に決まっている。
手首がだるくなり、啓輔は取りあえず持ったままだったラテをテーブルに置いた。
沙織はラテを両手で持ったまま、答えを待っている。
「……それは…」
いつもの自分なら、どんな局面であっても咄嗟に対応出来る自信があるのに…、どうした事か。
すると沙織は、ラテをテーブルにコトッ…、と置いた。
「 そういえば、この間も顔色が余り良くなかったですよね…。
どこか…、具合でも…?」
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