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「 誌乃ちゃん、本当に綺麗だったね。
それに…、凄く堂々として。
創立記念のパーティーの時とは、まるで別人みたいに 」
出席した結婚式の帰り道。
桜が舞い踊る公園を手を繋いで歩きながら…、
時折、目の前に舞ってくる桜の花びらに手を伸ばしながら。
沙織はそう言って笑った。
「 そうだね…。
あのふたりは、本当に色々あったから…。
誌乃さんも鍛えられて、だいぶ強くなったしね。
すっかり社長夫人らしくなって来たし。
それにしても…」
啓輔は、思い出したようにプフッと吹き出した。
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