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「……どういう事?」
「 明日、君のご実家に挨拶に行くつもりで連絡したら亮太君が…、
それじゃ遅い、今夜あのホテルへ行ってくれ、って 」
未だ不思議そうな表情で見上げる沙織に、啓輔は優しい笑顔を見せた。
「 実は…、この1年半、ずっと亮太君とは連絡を取ってたんだ 」
えっ!? と驚いた顔になった沙織に、啓輔は携帯を取り出して写メを見せる。
「 何、コレ! いつの間に!」
それは、リビングのソファでうたた寝している、沙織の無防備な寝顔。
啓輔は、この前のクリスマスに送られて来たものだよ、と笑った。
「 他にも送ってくれたけど、念の為に消していて…、でもデータは残してあるよ 」
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