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どうりで…、
パリから帰ってからというもの、何かにつけて写メを撮りたがったり、やたらと干渉して来たり。
亮太の言動は、今にして思えば、かなり怪しかった。
まさか…、啓輔と亮太が連絡を取り合ってたなんて。
呆れたような顔になった沙織を見て、クスッと笑った後、啓輔の表情は急に切ないものになった。
「 お陰で…、何とか頑張れたんだよ。
亮太君に、君がどうしてるかを聞いたり、こうして時々写メを送ってもらえたから…、
君に逢えない不安や寂しさを、少しでも埋める事が出来た 」
「 自分ばっかりズルい 」
少しむくれたような表情を見せた沙織に、ごめん、と啓輔は決まり悪そうに笑った。
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