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「 君に…、話しておかなければならない事があるんだ…」
夜景が広がる少し豪華なホテルの一室に入ると、啓輔は繋いでいた沙織の手を引いたまま、ソファに腰を下ろした。
それまで、これから過ごす久し振りの啓輔との時間にドキドキしていた沙織は、何…?と急に不安になる。
「 僕が…、復讐しようとしていた事は話したよね 」
沙織が小さく頷くと、啓輔は少し表情を強張らせた。
「 その相手というのは…、政治家の南条と田島建設なんだ 」
沙織は、え?と驚いた顔を啓輔に向ける。
「 田島建設って…、啓輔の勤めてる会社でしょ?」
「……ああ…」
啓輔は頷き、少し息を吐いた。
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