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黙って聞いていた沙織は、そっと啓輔の肩にもたれ掛かった。
「……社長さんは、貴方にとって血の繋がりがある人でしょ?
本来なら親戚だもの、仲良く出来るに越した事はないわ。
気になるのなら、このまま側に居てみたら?
どんな人かをちゃんと見極めてから、どうするか考えればいいじゃない。
啓輔が素性を明かすも良し、明かさずにいるのも良し。
ダメだと思えば辞めたっていい。
私は…、啓輔がどんな選択をしても、啓輔を信じて傍に居るから 」
啓輔は沙織を抱き寄せた。
「……ありがとう。君なら…、
何を聞いても変わる事なく、そう言ってくれると信じてた…」
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