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特に頼みたい物がなかったので、コーヒーを頼んだが、出されてから数分たっても全く手をつけていない。
思えば昨日の昼から何も食べても飲んでもないかもしれない。
恐る恐る手を伸ばしてカップを握ると、暖かった。
何かがふっ切れて、一気にコーヒーを飲み干すと、もう死ぬ気は完全にどこかへ消えていた。
落ちついて、目の前の彼女を見てみる。
髪はぼさぼさで、顔には生気がなかったが、とても美しかった。
彼女が顔を上げてこちらを見てくると、慌てて目をそらした。
どこかで彼女を見たことがあるような気がする…
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