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2つのコーヒーが目の前に置かれている。
黒いコーヒーと真っ白のカップ。
まるで人間のようだとふと思った。
一見何も、悩みや、やましいことがなさそうな真っ白の心でも、中には真っ黒な闇が詰まっているんだ…
あの時、彼女が飛び降りようとした時、俺は無理やり彼女を引っ張って、俺の車に乗せて、近くの町のファミレスに連れてきた。
一見したら、誘拐に見えるかもしれない。
でも、彼女、そして俺自身ためにも、誰か人のいるところに行かなければいけないと思ったのだ。
ファミレスに着くと、店員は光が失われた彼女の目に少し引いていたが、とりあえずテーブルに案内してくれた。
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