ーEPISODE1ー

11/13
前へ
/16ページ
次へ
しばし 夢のような時間に浸っていた 仁菜子だったが、急に現実に 戻ってきたようで… わぁっ しゃべっちゃった! クラス聞かれちゃった! しかも聞かれてない名前まで! テンパっちった! ってか 同じ学年ってことさえ 知られてなかったんだな どんだけ存在感ないのよ私… 興奮冷めやらぬ気持ちと 存在感がないのね というガッカリ感の間を 仁菜子の気持ちは行ったり 来たりしていた。 でも… まっしょーがない 相手はウチの学校のアイドル みたいなもんだしね。 と開き直るのも早い…。 でも もっと冷たい人かと思ってた のに―――… 意外と… なんて言ったら失礼だけど 律儀でちゃんとしてる人なんだ。そこが1番驚きだったのだ。
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

39人が本棚に入れています
本棚に追加