ーPROLOGUEー

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「あれ?仁菜子ー、  お母さんリンゴなんて頼んで  ないよー?」 お母さんが 八百屋さんで買ってきたモノを見ながら、私に問いかけた。 「あっ!そのリンゴねー、すっごくおいしいんだよ!!」 お煎餅を食べながら答えた私は、主人公である木下仁菜子。 「えー?味見でもさせてもらったの?」 「ううん。八百屋さんでがそう言ってたから。」 この答えに対して、お母さんは… 「……あんたバカだねー、店の人がおいしくないって売るワケないでしょーが。 リンゴだって今時期じゃないんだし。」 だって……だって。 「少しは自分で考えなさいよー」 だって店の人がそう言ったから。そうだと思っちゃったんだもん…
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