僕の彼女はクーデレで。私の彼氏は変態さん。

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「くそー何で笑われたんだろう」 「…何の話?」 あれから思い出すたびに、駆に笑われ続け放課後の今に至る。 他の人に理由こそ言ってないものの、ここまで駆に人の前で笑われると少なかった羞恥心が消えつつあるのが現状だ。良いのか悪いのか。 「あー…、まぁ何でもないよ」 「…?……そう」 少しすると気にならなくなったのか友紀が辺りを見回す。 「あと、一つ質問いい?」 「あ、うん。何かな?」 鈴を転がしたような声は僕をくすぐったくさせた。 「ここ何処?」 「………え?」 そんな声に顔を綻ばしていたのも束の間、言われた通り辺りを見回すと、記憶には無い建物が周りを囲んでいた。 「咲久何か考え事してたから。聞きにくかった」 「ヤバくない?それ……」 辺りをもう一度見回す。やはり見覚えは無く、方向感覚が麻痺しそうだ。 「取り敢えず……こっちかな」 「勘?」 友紀の質問に苦笑いで答えず察してくれと、歩き始める。諦めたのか友紀も黙って付いてきた。 「任せてよ!運はある方だから!」 「うん」 ・ ・ ・ 約1時間後、全く僕の感覚と運は使い物にはならずここまで時間がかかった。友紀の視線が痛かったね! 諦めかけた所でふと角を曲がると公園が見えてきた。 「…………ここって……」 運のせいか、色々な思い出が詰まっていた場所へと僕はいつの間にか足を運んでいたのかな。
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