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妹「…いらない」
涼しい顔して妹はそう言うと、近くにあった毛布に身を包み頭巾のようにかぶった。
まるで、僕を見ないように――視界から兄の姿を断ち切るとでも言うように。
(どうしたものか…)
その直後、部屋の扉が勢いよく開いた。
壊れるんじゃないかと思うほどの、すごい音が部屋に響いた。
思わず、僕と妹はビクッと反応してしまう。
母「ちょっと妹!! お前風呂場の電気消さなかっただろ!!」
床に散らばったペットボトルのゴミを蹴り飛ばし、部屋の中を進む。
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