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そのまま放心したまま、どれだけの時間が経ったのだろう。
すると1階から、いつもの足音が聞こえてくる。
とても耳障りで、妹が怖がっている――いつものやつだ。
母「部屋片付けたんだろうなっ…ってちゃんと片付いてるし」
そして、抱きしめ合う僕たちを一瞥すると
母「…何やってんのあんたら? …それより、パソコンつかってないなら電源消せっていってんだろっ!」
妹は、母の怒鳴る声など聞いてすらいなかった。
それが癪に障ったのか、
母「…おい、なんだよその態度は!ちょっとこっち来い」
妹「――っ」
妹の髪の毛を鷲掴みにした。
でも大丈夫、僕が…おにいちゃんがついてるから。
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